現在、開催中のmoi.toi.ジュエリー展に出展中の作品をご紹介致します。
ただ着けて綺麗なアクセサリーとは異なる彼女の作品。
一つ一つの作品に思いや葛藤がこめられています。
‘Quiet water’
(銀、釉薬)
水面を覗きこめば、知らない静かな世界。
隔てるのは、風で揺れるほどの。
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‘all is full of’
(ポリウレタン、金箔、顔料、銀)
ポリウレタンの断面に金箔を貼った、素材のコントラストがユニークなジュエリー。
控えめなきらめきが、朝の窓ガラスや、穏やかな水面を思い出す。
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‘touch to heart – ジュエリーは人の心に触れる – ’
(銀、金箔)
ジュエリーとは生まれた時から、箱のようなもの。
私は密やかに願いを込め、何でも入れられる、箱を作る。
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‘touch to heart Ⅱ – ジュエリーは人の心に触れる – ‘
(銀、金箔)
箱からの取り出し方を忘れると、離してくれない。
ジュエリーは時に、縛りつける。
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‘側にいていいように’
(ガラス、樹脂、ステンレス、紙、布)
8歳の誕生日に、年上の外国人の友達にもらった飴玉のようなビーズ、
母が入院した時、友達のお母さんがプレゼントしてくれたガラスビーズ、
初めてのライブの為に作った大きなネックレス、
結婚のお祝いに作ったお花、
小さな頃から集めたリボンやレース。
使うこともなく、手放すこともできず、ジュエリーへ。
燃やす(溶かす)ことで融合していく過程は、思い出たちがひとつの新しい物質へ収められていく為の儀式のよう。
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‘AKEBONO’
(檜、ブナ、銀、キャベツ、アクリル絵の具)
キャベツをそのままドライし、皺や表面のテクスチャーを利用した、実験的なジュエリー。
春はあけぼの、やうやう白くなりゆく山際…をイメージして着彩。