「残欠・繕い」展

「残欠・繕い」展、引き続き開催しています。
少しずつ品物にも動きが出てきましたので、店頭に追加したり入れ替えたりとしています。
よろしければ、2度目のお客様も是非…と思っております。

また、少し商品をご紹介して参りますので気になるものなどございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

仏像
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40センチ程の大きめの仏様。頭がつるりとして、表情もどこか可愛らしい雰囲気です。

丹塗り 土師器 26000円
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丹塗りの土師器です。古墳時代の頃のものかと思われます。桐箱が付きます。


こね鉢
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珍しい無塗装のこね鉢です。片手で持てる程軽く不思議な木材が使われています。虫食いや少々汚れはありますが、清潔感がありますので、野菜や果物を盛る器として使うのもよさそうです。直径40センチ程です。

土器 パテ繕いあり 売約済み
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弥生時代のものかと思われます。
パテでの補修跡があります。

「残欠・繕い」展はじまりました

先週末より残欠・繕い展が始まりました。
キャッチーなテーマではない為、心配していましたが、沢山のお客様にお越しいただいております。
ありがとうございます。

沢山の方に見ていただいてはいるのですが、やはりいささかマニアックな為か、お客様の数の割には売れ行きは少々鈍く…。
ということで、ブログの方でも古物を中心に商品をご紹介します。
もし、気になる物がございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

タイ 発掘土器
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牛のような形をした土器。左側は状態がよく、右側はまさに残欠といった感じの風情です。
個人的には右側が好みです。

17世紀 オランダ クレーパイプ、陶器玉残欠
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オランダの運河で発掘されるパイプと陶器の玉(おもちゃ)です。
二つの品に関連はありませんが、色味や発掘された場所時代で組み合わせに。

発掘土器 新潟県馬高遺跡 縄文期 売約済
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接着剤でラフに継ぎ合わせてあります。

呼び継ぎのある山茶碗
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釉がまったくかからず、マットな肌です。グレーッシュな雰囲気がお洒落です。

フランス 発掘スプーン
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全く別の機会に手に入れた二つのスプーン。千切れて破れたスプーンです。
額装なんかしても良さそうな雰囲気です。

1650年頃 伊万里 古九谷様式 御神酒徳利
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伊万里の中でも面白い歴史のある古九谷様式の徳利です。
<参考>http://www.ryuss2.pvsa.mmrs.jp/henshukoki-2015/no321-150901.html

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ねじりが美しく、割れ方も斜めにすっと花が映えるのではないかと思います。
首の長い徳利で欠けた上の部分も残っています。お好みで金や銀で継いでも美しいかと思います。

会期中はできるだけたくさんの品物をご紹介できるようにしたいと思います。

今回は、グループ展で出品者も多い為、品数は計250点程ございます。
少しづつ展示品も入れ替えて行く予定にしております。
お近くの方は、是非ご来店下さいませ。

残欠 繕い 明日から

明日から「残欠・繕い」展が始まります。
骨董・古道具屋さん3店と作り手のお2人を招いてのグループ展です。

お客様から結局どういう展示なの?というご質問があったので、それについて少し書きます。

古道具チームからは、陶磁器、金属、木etc.と材質は問わず、欠けていたり、それを金や銀・真鍮や接着剤や鎹(かすがい)で繕ったものを中心に集めて貰いました。
中には、発掘物や何だかよく分からないけど何かの成れの果てのようなものも。

作家・美術家チームからは上述のようなものからインスピレーションを受けた作品や、実際にちくちくと繕われた作品を。現代の作品でありながら既に残欠的様相を持ったものを用意してもらいました。

骨董好きからしたら残欠や繕いという言葉は馴染みのある単語なのですが、そうではない方からしたら何それ??という感じ…でしょうか?(私には馴染み過ぎて判断できません。笑)

この企画は、実は店舗を持つ前からいつか店を持てたらやりたいと思っていた企画です。
個人的に古物を楽しんでいた頃から、完品(この言葉も馴染みがない?傷の無い品のことです)よりも少し欠けていたり、それを繕ってあったり、もっと言えば欠片や破片のような見方によっては限りなくゴミに近いものにも惹かれていました。
欠けていれば良いという訳ではなく、自分の中で絶妙なバランスを持つものに惹かれるんです。

この趣味は自分だけの特殊なものではなく、古くは利休の時代から繕いを楽しんだり、残欠を花器に見立てたりするようなことがありました。
海外でも繕いのある陶磁器が見つかることがありますが、それはどちらかと言えば物を大事にする精神から来ているものが多いようです。

日本人特有の詫びや寂び、儚さ・不完全なものに宿る美しさに惹かれるというやつなんでしょうが、これは言葉や説明でではなく実際見てどうでしょう?惹かれませんか?という場を作ってみたかったというのがあります。

残欠や繕われたもの達ばかりを集めるとどういう空間になるのか、今回設営をしてみてやはり、かなりヘヴィな雰囲気になりそうです。
マニアックですが、自分の部屋に持ち帰り、ニヤニヤと愛でたいものを是非見つけてやって下さいね。
私はもう見つけています。

「残欠・繕い」展

2016年9月10日(土)〜24日(土)
10、11、12、15、16、17、21、22、23、24日 13-19時 営業
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出品者
じんた(古物)
田島喜志子(造形)
タユタフ(古物)
ナイマ(古物)
福田匠(造形・絵画)
toripie(古物)

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坩堝残欠